日本国内でステーブルコイン発行が本格化、三菱UFJ銀行が円建てステーブルコイン「MUFG Coin」を来月ローンチ

日本国内でステーブルコイン発行が本格化、三菱UFJ銀行が円建てステーブルコイン「MUFG Coin」を来月ローンチ

三菱UFJ銀行は10月30日、改正資金決済法に基づく円建てステーブルコイン「MUFG Coin」を11月15日に正式ローンチすると発表した。同行は金融庁から電子決済手段等取引業者としての登録を完了しており、国内大手銀行として初めての本格的なステーブルコイン発行となる。MUFG Coinは1コイン=1円で固定され、Ethereum、Polygon、Avalancheの3つのブロックチェーン上で発行される。当初は法人向けのクロスボーダー決済や社内決済での利用を想定しているが、2026年第1四半期には個人向けサービスも開始予定。三井住友銀行やみずほ銀行も同様のステーブルコイン発行を計画しており、日本の金融機関によるデジタル通貨市場への本格参入が始まった。金融庁の担当者は「適切な規制の下でのステーブルコイン発行は、日本のWeb3エコシステムの発展に大きく寄与する」とコメント。また、主要な暗号資産取引所もMUFG Coinの上場を発表しており、国内の暗号資産市場の流動性向上が期待されている。デジタル庁も、このステーブルコインを活用した行政サービスの実証実験を検討していることを明らかにした。

記事提供
日本経済新聞
公開日
2025-10-30
元記事URL
https://www.nikkei.com/example-article-2
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