2025年11月06日
OpenSeaがロイヤリティ制度を全面刷新、クリエイター収益モデルに新機軸
世界最大級のNFTマーケットプレイス「OpenSea」は6日、NFTロイヤリティ制度を全面的に刷新すると発表した。新制度では、従来の固定ロイヤリティ率に加え、二次流通の取引量に応じて変動する「ダイナミックロイヤリティ」システムを導入する。
この新システムでは、取引が活発なNFTコレクションほどロイヤリティ率が上昇し、最大15%まで設定可能となる。一方、取引が少ないコレクションは最低2.5%からスタートし、段階的に上昇する仕組みだ。これにより、クリエイターは作品の人気度に応じた柔軟な収益設計が可能になる。
また、OpenSeaは「クリエイター支援プログラム」も同時に開始。月間取引量が一定額を超えるクリエイターに対し、マーケティング支援や技術サポートを無償で提供する。プログラム参加者は、専用のダッシュボードで詳細な販売分析データにアクセスでき、戦略的な作品展開が可能となる。
新制度の背景には、競合プラットフォームとの差別化戦略がある。近年、Blurなどの新興マーケットプレイスがゼロロイヤリティ政策で市場シェアを拡大しており、OpenSeaはクリエイター重視の姿勢を鮮明にすることで対抗する構えだ。新制度は11月20日から段階的に導入され、全クリエイターが2026年1月までに移行を完了する予定。